Over the moor, take me to the moor
Dig a shallow grave
And I'll lay me down
沼地まで、沼地の奥につれていってほしい
浅い墓穴を掘ってくれ
僕はその中に身を横たえるから
Over the moor, take me to the moor
Dig a shallow grave
And I'll lay me down
沼地まで、沼地の奥につれていってほしい
浅い墓穴を掘ってくれ
僕はその中に身を横たえるから
Lesley-Anne, with your pretty white beads
Oh John, you'll never be a man
And you'll never see your home again
Oh Manchester, so much to answer for
レズリー・アン、君はかわいらしい白いビーズといっしょに
ジョン、君は大人にはなれないんだ
そしてきみたちはもう家を見ることはないんだ
マンチェスター、君には答えることがたくさんある
Edward, see those alluring lights ?
Tonight will be your very last night
エドワード、あのうっとりするような光がみえるかい?
今夜は君のほんとうに最期の夜になる
A woman said : "I know my son is dead
I'll never rest my hands on his sacred head"
ある女性が言った「私の息子が死んでいることはわかっているわ
私が息子の祝福された頭の上に手を置けることはないんだわ」
Hindley wakes and Hindley says :
Hindley wakes, Hindley wakes, Hindley wakes, and says :
"Oh, wherever he has gone, I have gone"
ヒンドレーは目覚め、こう言う
ヒンドレーは目覚め、目覚め、目覚め、こう言う
「彼のいった所にはすべて私もついていきました」
But fresh lilaced moorland fields
Cannot hide the stolid stench of death
Fresh lilaced moorland fields
Cannot hide the stolid stench of death
しかし鮮やかなライラック色の沼地帯は
無神経な死臭を隠すことはできない
鮮やかなライラック色の沼地帯は
無神経な死臭を隠すことはできない
Hindley wakes and says :
Hindley wakes, Hindley wakes, Hindley wakes, and says :
"Oh, whatever he has done, I have done"
ヒンドレーは目覚めてこう言う
ヒンドレーは目覚める、目覚める、目覚めてこう言う
「彼がしたことはすべて私もしました」
But this is no easy ride
For a child cries :
しかしそれは楽なことではない
泣き喚く子供にとっては
"Oh, find me ... find me, nothing more
We are on a sullen misty moor
We may be dead and we may be gone
But we will be, we will be, we will be, right by your side
Until the day you die
This is no easy ride
We will haunt you when you laugh
Yes, you could say we're a team
You might sleep
You might sleep
You might sleep
BUT YOU WILL NEVER DREAM !
Oh, you might sleep
BUT YOU WILL NEVER DREAM !
You might sleep
BUT YOU WILL NEVER DREAM !"
「だれか僕を見つけて……見つけてくれるだけでいいから
僕らは重々しい霧に包まれた沼地にいるから
僕らはもう死んでるかもしれない、いないかもしれない
でも僕らは、僕らは、僕らは、あなたの隣にい続けるから
あなたが死ぬその日まで
それは簡単なことではないけれど
あなたが笑えば僕らは出没する
そう、僕らはチームなんだ
あなたは眠るだろう
あなたは眠るだろう
あなたは眠るだろう
でも夢は見ない
あなたは眠るだろう
でも夢は見ない
あなたは眠るだろう
でも夢はみない」
Oh Manchester, so much to answer for
Oh Manchester, so much to answer for
マンチェスター、君には答えることがたくさんある
マンチェスター、君には答えることがたくさんある
Oh, find me, find me !
Find me !
I'll haunt you when you laugh
Oh, I'll haunt you when you laugh
You might sleep
BUT YOU WILL NEVER DREAM !
Oh ...
Over the moors, I'm on the moor
Oh, over the moor
Oh, the child is on the moor
見つけて、僕を見つけて!
見つけて!
あなたが笑えば僕は現れる
そう、あなたが笑えば僕は現れる
あなたは眠る
でも夢はみない
そう
沼地の奥、僕は沼地にいる
沼地の奥
その子供は沼地にいる
The Smiths (1982-1987) |
左:マイラ・ヒンドレー 右:イアン・ブレディー |
次に登場するレズリー・アンとジョンはともに被害者の実名だ。レズリー・アンは白いビーズ(ネックレス?)とともに埋葬され、ジョンはもう大人には決してなれない。そして二人とも生きて家に帰ることはない。そんな絶望的な状況を描いた後に、擬人化されたマンチェスターには「答えなければいけないことがたくさんある」と問いかけられる。これがCDに付録している小林政美の訳では「償うべきことがおおすぎる」となっているけれど、そうなるとマンチェスターを擬人化しているわけだから、マンチェスターが償う(何を?)ことになってしまうのでいただけない。ここは、擬人化された大地、あるいは空間としてのマンチェスターが、誘拐から殺人までの現場をみていたこと、そしてその肉体である大地に死体を埋められていることから、誰がいつどのようになぜ殺したのかを教えてくれという嘆願がこめられているのだ。
また、マイラ・ヒンドレーが登場する2つのヴァースは、小林訳では「あの子供はどこかへ行ってしまった。私はあの子と一緒だよ」と「あの子が何をしようと私も一緒にやったよ」とあるけれど、これもまた酷い。フレディとマイラの関係は支配的なフレディにマイラが完全に従属するものだったようで、逮捕後のマイラはこう語っている。
「あのひとが地球は平らだ、太陽は西からのぼる、月は生チーズでできている、と言っていたとしても、私はそれを信じたでしょう」
つまり、この2つのヴァースはフレディが命じたことはすべて行ったマイラの従属関係を意味しているのであって、被害者の子供はまったく関係ないのだ。またマイラがフレディを「あの子」といったニュアンスで呼ぶことはどう考えてもありえない。
とても暗い歌詞であまり幸せな気分にはなれない曲でした。でも名曲。
0 件のコメント:
コメントを投稿